四半期にシティグループが黒字を報告し、
ゴールドマンも1800億円の黒字を報告。
アメリカの金融業界もこれを気に持ち直すのかなーなんて思ってたら
そうでもなさそうだ。
ちょっと気になったので調べてみた所、
クルーグマン教授のブログがでてきた。
今回はクレジット ディフォルト スワップって言葉が大量に出てくる。
クレジット ディフォルト スワップの分かりやすい説明はこちらなので分からない方は見て。
題名:金融の国のアリス。
So the accounting rules say that a decline in the market value of a bank’s debt thanks to increased credit default swap spreads
― that is, because investors think you’re more likely to fail ―
counts as a a profit. On the other hand, if your bank looks stronger, the spreads fall, and you book a loss.
会計のルールによると、クレディット ディフォルト スワップ スプレッドの拡大のおかげで、銀行の負債が市場で少なめに評価される。つまり投資家が、あなたが事業で失敗していると考えると、それがあなたの利益として評価されるのだ。一方、もしあなたの銀行が成功しているように見えると、クレディット ディフォルト スワップスプレッドは縮小し財務諸表上での価値も下がる。
黒字のシティーグループと、赤字のモルガンスタンレーの財務諸表を
比べてみると下記の様に書いてある。
このシティグループのアニュアルレポートの7ページ目。
A net $2.5 billion positive CVA on derivative positions, excluding monolines, mainly due to the widening of Citi’s CDS spreads
注:CVA はcredit value adjustmentsの略。CVAは取引先企業の信用リスクの市場価値を表すそうだ。
シティグループ のCDSのスプレッドが拡大しているので、デリバティブのポジションが$25億のプラス。
CDSのおかげで業績が悪いシティーグループは、会計上の評価額が良くなり、今期の収益が高い。
モルガンスタンレーのアニュアルレポートはこちら。
3ページ目上から4行目。
In fact, Morgan Stanley would have been profitable this quarter
if not for the dramatic improvement in our credit spreads
- which is a significant positive development, but had a near-term negative impact on our revenues.
実際、モルガンスタンレーは今期は利益があがっているけど、クレジットスプレッドが急激な改善をみせた。長期的にはプラスの展開だが、短期的に収益にマイナスの影響がある。
CDSのおかげで業績が良いモルガンスタンレーは、会計上の評価額が悪くなり、今期の収益がマイナスに。
なんてこっちゃ、分かりにくい。業績が悪くて破産に近いほど、会計上の評価額が上がるって言うのが意味がわからない。これじゃぁ、素人にはわかんないよね。
ちなみに">日本のCDSに関してはこちら。
見た感じ、アイフル、西松建設以外は峠は越えた感じか。
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